ハイポニカvsぶくぶくvs底面潅水 栽培比較
ホームハイポニカと自作水耕ってどうちがうの?
ホームハイポニカの良さってなに?
そんなご質問をよくお受けします。
理論的には「ホームハイポニカと自作水耕の違い」の記事で説明させてもらっていますが、
実際どうなるのか?
昨年の栽培結果をまとめました。

こんな感じで栽培比較をしてみました。

条件としては
●ハイポニカ ホームハイポニカ601型を使用(装置について詳しくはこちら)
●底面潅水 電気を使わない方法です。
作り方はこちらの記事「ペットボトルより大きい簡易水耕」
●ブクブク 金魚用のブクブクを利用しています。

★4月10日種まきの大玉トマト 「桃太郎ファイト」
★4月24日定植
★6月5日の様子

★7月16日の様子

★7月19日 収穫

左からハイポニカ 底面潅水 ぶくぶく
★7月25日の様子

★7月29日
ハイポニカではこんなにたくさん実っています。

★8月17日

一緒くたになっていて境目がわかりにくいですが、
ハイポニカが大部分です。
★8月21日
トラブル発生!!
実の重みで誘引していたロープがちぎれて全体が倒壊

根もひっくり返りトマト君にとってもかなりの衝撃、打撃。

何とか立て直したもののこんなにかわいそうな状態に…。

★8月30日
でもここがハイポニカの底力。
ハイポニカだけは生長点が元気になり、花が咲いています。


でもこれが再度収穫されるまでは少し時間がかかります。
★10月1日
ハイポニカは収穫再開
★10月26日
ハイポニカに遅れること25日。
ぶくぶくの収穫再開です。



青い実がゴロゴロいっぱいついています。
★12/13
残念ながら寒くなったので撤去。

その時のハイポニカの根

底面潅水の根

ぶくぶくの根

でも沢山の青い実がついていました。
根の量に比例して青い実も沢山ついていました。
小さい実はこの画像に含まれていません。

この実は室内で保管することで赤くなっておいしく食べました。
この青かったトマトくんは2週間後の12月29日にはこんな感じ。

そして3週間後の1月7日にはこんな感じ。

その後は冷蔵庫で保存して2月3日節分まで食べて楽しみました。
※冬のトマトを楽しむ方法、詳しくはこちらの記事で「2月節分 まだトマトを食べています」
★最終結果
こんな収穫の違いが出ました。

★今回の実験に関するお断り
ぶくぶくのポンプの容量や底面潅水もバーミキュライトの量や下部の水量を変更すれば結果は変わります。
また株間が狭いことでハイポニカの影になりぶくぶくや底面潅水栽培と必要以上の生育や収穫量の差が出る結果になっています。
ぶくぶくや底面潅水の自作水耕でもっともっと上手に栽培されている方はいらっしゃいます。

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このブログ村でたくさんのブロガーさんの栽培日記を見ることができますよ。
また店長はぶくぶく栽培の初心者。
もっと工夫次第で上手に作れる方法はあります。
そんな試行錯誤をするのが自作水耕の楽しみのひとつかもしれませんね。
でもハイポニカがあえて水の流れを作っているのには理由があります。
その理由を分かっていただければと思って比較実験してみました。
今回の実験の条件など追加情報を次の記事に掲載しています。
こちらもご覧になってください。
「続・ハイポニカvsぶくぶくvs底面潅水 栽培比較」
当店のブログモニターさんでもこのような違いがでました。
http://kenkou831.blog29.fc2.com/blog-entry-233.html
水に同じハイポニカ肥料を溶かして、
酸素も熱帯魚のプクプクでちゃんと与えてるし、
根がいっぱいになった訳でもない。
実は流れがあることが重要なのです。
液肥の流れの説明の前にまず土耕と水耕の生育の差がなぜ出るかの説明を。
まず単純に抵抗が少なくて根が伸びやすい。

次に根の表面が動いていることが重要なのです。
以下は土の根の表面で何が起こっているかの図解です。

①根の表面に密着している水、栄養分は根から吸収することができます。
②しかし、根から数ミリでも離れたところにある水や栄養分は
たとえ土の中にあったとしても根から吸収することができません。
③そこで上から水を与えます。そうすると土の中にある水や栄養分が
根の表面に移動し、
④吸収することができる状態になるのです。
土耕の根の表面ではこの様な欠乏状態と供給状態を繰り返しています。
土の栽培でこまめな散水が良いとされているのはこれが理由なのです。
これは、土栽培に限らず養液土耕、固形培地栽培、
非流動型の水耕栽培においても同じ現象が起こっています。
ここがホームハイポニカとプクプク水耕との違いです。

プクプクでは酸素を与えていますが、
実は液肥の隅々まで酸素が与えきれません。
そして重要な流れがあまりなく、根の表面が動かないのです。
ホームハイポニカはこの流れを重視した装置です。

常に根の表面が流れているので植物にとっては次々と
酸素と肥料が与えられているように感じ、
どんどん大きく成長することができるのです。
単純な装置に見えますが水が常に循環しているホームハイポニカはそれだけの効果があるのです。
長い記事、読んで下さってありがとうございます。
ハイポニカの良さが分かってもらえましたか?

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この商品で育てたトマトです。
使い方や栽培で困った時は店長にお気軽にご相談くださいね。
お店のホームページにも水耕栽培情報満載です。遊びに来てくださいね。
ホームハイポニカの良さってなに?
そんなご質問をよくお受けします。
理論的には「ホームハイポニカと自作水耕の違い」の記事で説明させてもらっていますが、
実際どうなるのか?
昨年の栽培結果をまとめました。

こんな感じで栽培比較をしてみました。

条件としては
●ハイポニカ ホームハイポニカ601型を使用(装置について詳しくはこちら)
●底面潅水 電気を使わない方法です。
作り方はこちらの記事「ペットボトルより大きい簡易水耕」
●ブクブク 金魚用のブクブクを利用しています。

★4月10日種まきの大玉トマト 「桃太郎ファイト」
★4月24日定植
★6月5日の様子

★7月16日の様子

★7月19日 収穫

左からハイポニカ 底面潅水 ぶくぶく
★7月25日の様子

★7月29日
ハイポニカではこんなにたくさん実っています。

★8月17日

一緒くたになっていて境目がわかりにくいですが、
ハイポニカが大部分です。
★8月21日
トラブル発生!!
実の重みで誘引していたロープがちぎれて全体が倒壊

根もひっくり返りトマト君にとってもかなりの衝撃、打撃。

何とか立て直したもののこんなにかわいそうな状態に…。

★8月30日
でもここがハイポニカの底力。
ハイポニカだけは生長点が元気になり、花が咲いています。


でもこれが再度収穫されるまでは少し時間がかかります。
★10月1日
ハイポニカは収穫再開
★10月26日
ハイポニカに遅れること25日。
ぶくぶくの収穫再開です。



青い実がゴロゴロいっぱいついています。
★12/13
残念ながら寒くなったので撤去。

その時のハイポニカの根

底面潅水の根

ぶくぶくの根

でも沢山の青い実がついていました。
根の量に比例して青い実も沢山ついていました。
小さい実はこの画像に含まれていません。

この実は室内で保管することで赤くなっておいしく食べました。
この青かったトマトくんは2週間後の12月29日にはこんな感じ。

そして3週間後の1月7日にはこんな感じ。

その後は冷蔵庫で保存して2月3日節分まで食べて楽しみました。
※冬のトマトを楽しむ方法、詳しくはこちらの記事で「2月節分 まだトマトを食べています」
★最終結果
こんな収穫の違いが出ました。

★今回の実験に関するお断り
ぶくぶくのポンプの容量や底面潅水もバーミキュライトの量や下部の水量を変更すれば結果は変わります。
また株間が狭いことでハイポニカの影になりぶくぶくや底面潅水栽培と必要以上の生育や収穫量の差が出る結果になっています。
ぶくぶくや底面潅水の自作水耕でもっともっと上手に栽培されている方はいらっしゃいます。

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また店長はぶくぶく栽培の初心者。
もっと工夫次第で上手に作れる方法はあります。
そんな試行錯誤をするのが自作水耕の楽しみのひとつかもしれませんね。
でもハイポニカがあえて水の流れを作っているのには理由があります。
その理由を分かっていただければと思って比較実験してみました。
今回の実験の条件など追加情報を次の記事に掲載しています。
こちらもご覧になってください。
「続・ハイポニカvsぶくぶくvs底面潅水 栽培比較」
当店のブログモニターさんでもこのような違いがでました。
http://kenkou831.blog29.fc2.com/blog-entry-233.html
水に同じハイポニカ肥料を溶かして、
酸素も熱帯魚のプクプクでちゃんと与えてるし、
根がいっぱいになった訳でもない。
実は流れがあることが重要なのです。
液肥の流れの説明の前にまず土耕と水耕の生育の差がなぜ出るかの説明を。
まず単純に抵抗が少なくて根が伸びやすい。

次に根の表面が動いていることが重要なのです。
以下は土の根の表面で何が起こっているかの図解です。

①根の表面に密着している水、栄養分は根から吸収することができます。
②しかし、根から数ミリでも離れたところにある水や栄養分は
たとえ土の中にあったとしても根から吸収することができません。
③そこで上から水を与えます。そうすると土の中にある水や栄養分が
根の表面に移動し、
④吸収することができる状態になるのです。
土耕の根の表面ではこの様な欠乏状態と供給状態を繰り返しています。
土の栽培でこまめな散水が良いとされているのはこれが理由なのです。
これは、土栽培に限らず養液土耕、固形培地栽培、
非流動型の水耕栽培においても同じ現象が起こっています。
ここがホームハイポニカとプクプク水耕との違いです。

プクプクでは酸素を与えていますが、
実は液肥の隅々まで酸素が与えきれません。
そして重要な流れがあまりなく、根の表面が動かないのです。
ホームハイポニカはこの流れを重視した装置です。

常に根の表面が流れているので植物にとっては次々と
酸素と肥料が与えられているように感じ、
どんどん大きく成長することができるのです。
単純な装置に見えますが水が常に循環しているホームハイポニカはそれだけの効果があるのです。
長い記事、読んで下さってありがとうございます。
ハイポニカの良さが分かってもらえましたか?

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この商品で育てたトマトです。
使い方や栽培で困った時は店長にお気軽にご相談くださいね。

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No title
これは、大事な成長期に、株間(日当たり)があまりにハイポニカに有利なのでは…。ハイポニカだけ、片面が開放されてますよね。
一般の方が自作された、ブクブクシステムの根の張りも、大抵は箱一杯になりますし(水の量を適切にすると、ブクブクなしでも発砲スチロール箱一杯になる事もあります)、実際にやってる側からすると、公平な結果ではないように感じます。
あとブクブクですが、酸素供給が目的の全てではなく、液体を流動させるのが目的だと思いますよ。(腐敗を防ぐ等、他の効果もありますが)
一般の方が自作された、ブクブクシステムの根の張りも、大抵は箱一杯になりますし(水の量を適切にすると、ブクブクなしでも発砲スチロール箱一杯になる事もあります)、実際にやってる側からすると、公平な結果ではないように感じます。
あとブクブクですが、酸素供給が目的の全てではなく、液体を流動させるのが目的だと思いますよ。(腐敗を防ぐ等、他の効果もありますが)
2012-05-15 21:17 :
思ったのですが URL :
編集
ご意見ありがとうござます
ご意見ありがとうございます。
ご指摘そのとおりですね。
詳しくは次の記事で記載させてもらいました。
http://suikouqa.blog.fc2.com/blog-entry-114.html
自作水耕を否定するつもりではなく、ハイポニカにあえて流れを作っている理由を説明したかっただけなのですが、
誤解されてもしょうがない表現だったなと反省しております。
今回の記事も少し内容変更しております。
自作で上手に育てている方、本当に尊敬していますし、
自作の楽しみは工夫する楽しみだと思います。
これからもこのようなご意見よろしくお願いいたします。
ご指摘そのとおりですね。
詳しくは次の記事で記載させてもらいました。
http://suikouqa.blog.fc2.com/blog-entry-114.html
自作水耕を否定するつもりではなく、ハイポニカにあえて流れを作っている理由を説明したかっただけなのですが、
誤解されてもしょうがない表現だったなと反省しております。
今回の記事も少し内容変更しております。
自作で上手に育てている方、本当に尊敬していますし、
自作の楽しみは工夫する楽しみだと思います。
これからもこのようなご意見よろしくお願いいたします。
2012-05-16 17:54 :
ごきげん店長 URL :
編集
No title
自作の水耕栽培は、ポンプなども合わせて、大体いくらくらい経費がかかりましたか?
2013-06-19 10:39 :
まさ URL :
編集
No title
はい
2013-07-20 20:48 :
URL :
編集
今日のミニトマト これからどうしよう?
Re: 今日のミニトマト これからどうしよう?
ブログ拝見しました。
葉にはウドンコ病が発生しています。
装置の状態がはっきり判断できませんが、
弱った最大の原因は日照不足だと思います。
以下のページをご参照ください。
http://suikouqa.blog.fc2.com/blog-entry-187.html
根がいっぱいになっているのであれば日照不足にプラスして悪条件になっています。
この子をなんとか継続栽培するのであれば、
①ウドンコ病の枝葉などは取り除く
②屋外に移動できるように剪定して屋外の日当たりの良い場所に出す。
③根がパンパンであれば、地上部を切って小さくしているので根も3割程度切っても見る。
④根を切ることで枝葉が萎れるようであれば、萎れがなくなるまでは室内で養生する。
上記のようにしても現段階で日照不足+根の限界で弱り、ウドンコ病になった状態です。
弱った状態から回復できない可能性もあるのでご了承願います。
葉にはウドンコ病が発生しています。
装置の状態がはっきり判断できませんが、
弱った最大の原因は日照不足だと思います。
以下のページをご参照ください。
http://suikouqa.blog.fc2.com/blog-entry-187.html
根がいっぱいになっているのであれば日照不足にプラスして悪条件になっています。
この子をなんとか継続栽培するのであれば、
①ウドンコ病の枝葉などは取り除く
②屋外に移動できるように剪定して屋外の日当たりの良い場所に出す。
③根がパンパンであれば、地上部を切って小さくしているので根も3割程度切っても見る。
④根を切ることで枝葉が萎れるようであれば、萎れがなくなるまでは室内で養生する。
上記のようにしても現段階で日照不足+根の限界で弱り、ウドンコ病になった状態です。
弱った状態から回復できない可能性もあるのでご了承願います。
2014-04-25 12:49 :
ごきげん店長 URL :
編集
No title
アドバイスありがとうございます。液肥吸わなくなったので、変だな?ひょっとしたらと思ったら、やはり病気なんですね。ベランダに出したいところですが、台風で飛ばされて他所への被害の元になるといけないので移動は自重します。