台風・大雨の後突然萎れた・・・考えられる原因は?
今回の西日本の大雨の後、急にミニトマトが萎れたとのユーザーさんからの連絡が2件ありました。
実は、我が家のトマト・ミニトマトも数本萎れました。


以前から台風の後で急に萎れたとの連絡があり、私自信も2度台風後のミニトマトの萎れを経験しています。
ポンプが止まった訳でもないのに、ポンプが止まったかのようにグシャッと萎れてしまいます。
台風の雨になにか原因があるのでは?と推測していたのですが、今回の大雨でも萎れが発生していることから、台風が原因ではなく大雨が原因でトマトやミニトマトが萎れる現象があることが分かってきました。
これまでの傾向から発生しているのは普通の雨ではなく、外出ができないような激しい雨、夕立のように一瞬に終わるのではなく、その雨が繰り返されたりして数日枝葉が濡れた状態で乾かないような時です。
同じ環境下でも全てのトマト・ミニトマトが萎れる訳ではありません。
元気なものもありますし、萎れたものの中でも症状が酷いものと軽いものがあります。
推測される原因ついて記事にしてみました。詳しくは続きをご覧ください。


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考えられる原因は症状が軽い順に
★長雨の後の久々の強日照で萎れる
★大量の雨で立ち根が水没して萎れる
★元々傷んでいた地際・株元が水没したり、濡れた状態が続き軟腐病で致命傷になり萎れる
それぞれ詳しく説明しますね。
★長雨の後の久々の強日照で萎れる
何故萎れるか。
毎日曇りや雨の日が続くと植物はそれに合わせた吸水をしています。
でも急に晴れて気温が上がり、強日照に当たると
その環境に見合った吸水に急には対応できず、しおれてしまいます。
もちろんしばらくするとその環境に慣れて吸水できるようになるので元気に戻ります。
でも萎れるってことはいいことではありません。
もし可能であれば何かで遮光してあげて、
徐々に暑い環境に慣らしてもらう方がベストです。
これは梅雨の時期や梅雨明けにもあることですが、これはそれ程心配しなくても急な環境変化についていけないだけなので、暑い日が続けばそれに徐々に慣れて元気になります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
「急に萎れる 原因は?~梅雨の晴れ間は注意~」
★大量の雨で立ち根が水没して萎れる
「根が水没って言っても水耕栽培って根は水の中にあるのに何がいけないの?」
そうなのですが、状態によっては良くないことがあるんです。
根ががっちり伸びて槽にパンパンになると流れが悪くなり、根は酸欠になります。
その酸欠を防ぐために根は水面の上に細い根を伸ばして、そこから酸素を取り入れています。
立ち根と言ったりしています。
ですが、大雨などで急に水位が上がってこの空気中に伸びた根が水没してしまうと急に酸欠になって萎れることがあるのです。
下図参照
実際の写真を見てみてください。
分かるかな?
根が空気中に立っているでしょう?
これはある意味元気な証拠なんですよ。
ですが、この根、繊細なので長時間水没してしまうと水が引いても水没前の状態に戻りません。
なので根から十分な酸素を吸収できず根や枝葉が弱ってしまうのです。
根がギュウギュウの状態ですから、上部はかなり大きく実もたくさんついて負担も大きくなっているはずです。
樹の状態やその後の天候によっても変わってきますが、
軽い萎れで済む場合もあれば、大きな体を残った根で支えきれず萎れが続く場合もあります。
その後の処置については次の記事をご参照ください。
「台風・大雨の後突然萎れた・・・復活のためにできる対策は?」
★元々傷んでいた地際・株元が水没したり、濡れた状態が続き軟腐病になり萎れる
以前の記事で紹介したことがありますが、地際・株元が黒く傷むことがよくあります。
このような状態になっていることありませんか?
地際は地下と地上との環境変化の激しい部分でどうしても傷みやすくなります。
株元が傷むメカニズム、詳しくは以下の記事をご参照ください。
「培地の役割 固定・発芽水分と緩衝ゾーン」
店長宅の栽培でも地際の変色は当たり前のように認識していましたが、
半年程の栽培期間の家庭菜園においてはこの傷みは表面的で茎の中心部まで傷みが到達して萎れたり枯れたりする前に栽培が終わってしまうようなイメージがありました。
農業でトマトを1年間栽培するような場合に株元の傷みが原因で萎れることは経験していたのですが、家庭菜園ではそれが原因で枯れてしまうことはなかったからです。
ですが、今回の事態で雨の中よく観察してみると、雨が降っている状態で株元が水没していることが分かったのです。
こんな状態が数日続けば、傷んでいた株元が致命傷になり、萎れてしまうのは当然のように思えます。
でも同じ装置でも株が小さいと雨水は溜まりません。
これまであまり雨の最中に観察することがなかったのと、以前は我が家は賃貸の狭い庭で軒下栽培でしたから、
おそらく株元に水が溜まるまでになることはなかったのでしょう。
ですが、2013年、引っ越して広い庭になり、庭のど真ん中で栽培する環境では雨で株元が水没する状態が繰り返されていたかもしれません。
株元の断面図のイメージです。
表面が黒くなっているだけでは萎れたり枯れたりしませんが、
悪い状態が続き維管束(根と地上部の間で水や栄養を送る管、導管師管の集まり)にまで傷みが到達した瞬間に突然萎れる訳です。
詳しくは「突然萎れた!軟腐病による被害」をご参照ください。
こうなるともう再起は厳しいかもしれません。
萎れた場合の対応については次の記事で
「台風・大雨の後突然萎れた・・・復活のためにできる対策は?」
とりあえず今回の台風を目前にして株元が黒ずんでいるトマトやミニトマトには対策をした方がいいと思います。
今は元気でも傷みは維管束付近まで近づいているかもしれません。
とりあえずの対策について記事にしました。
雨水が株元に集まり立ち根や株元が水没しないようにする対策です。
まとまった雨が予想されるときには是非事前にできる対策をしてみてください。
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栽培マシンに雨を集めてしまう問題、
ICHIも2年前、悩んでいたことがあります。
で、こんなアイデアを思いつき効果抜群でしたよ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/higo_nosuke/23377424.html
効果のほどを動画付きで紹介しています。
早速記事にしてみます。
台風・大雨目前で困っている人もいると思いますので。