農業用栽培槽で自作水耕 タンク(液肥槽)の選び方
以下の記事もご参照ください。
「農業用の栽培槽で自作水耕 栽培槽について」
「農業用の栽培槽で自作水耕 タンク(液肥槽)の選び方」
「農業用の栽培槽で自作水耕 ポンプの選び方」
「農業用の栽培槽で自作水耕 配管について」
「農業用の栽培槽で自作水耕 架台・誘引枠について」
「農業用の栽培槽で自作水耕 絶対必要なもの、工夫して自作できるもの」

詳しくは記事の続きをごらんください。続きはこちら。


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まずタンクは地上に置くか地中に埋めるか?
【タンク(液肥槽)を地上に置いた場合のメリット・デメリット】
メリットとしては
○設置が楽
○栽培終了時にタンクを洗う場合に簡単に取り外してひっくり返したりして洗えます。
○地下に埋める場合に比べて頑丈である必要がなく比較的安価なタンクで大丈夫です。
デメリットとしては
×地上に置いておくと気温の変化に影響され、液肥が夏は熱く、冬は冷たくなってしまいます。
×タンクに光が当たるので内部に藻が生えやすくなる。
△また、栽培槽をタンクより上に設置する必要があるのでどうしても架台が高くなってしまいます。
栽培槽には液肥が入り、作物の重さも合わせるとかなり重くなるため、高い架台には強度や足の数など工夫が必要になります。
【タンクを地中に埋めた場合のメリット・デメリット】
メリットとしては
○地中に埋まっているので液温が安定し、植物の生育に好条件となります。
○架台を低くできるので、架台の構造が比較的簡単で済みます。
デメリットとしては
×穴を掘って設置が大変です。
×栽培終了時の掃除の際には取り出すのは困難なので、ポンプで汚れを吸い上げたり、ふたから手を入れて掃除するな作業が大変になります。
×地中埋設に耐えうるタンクを選ぶ必要があり、高価になってしまいます。
×大雨の時に泥水がタンク内に入らないように埋設の深さやタンクに開ける穴の位置などの工夫が必要です。
ちなみに我が家で使っているスイコーのホームローリータンクは色のバリエーションがあって安価でいいのですが、地下埋設用ではありません。
【光を通すタンクだと】
我が家の自作水耕装置は1年目は地上設置をしました。
ですが、きれいな緑のタンクは光を通しやすく、栽培終了後にはこんな状態に。
きれいに掃除をしてタンク内から覗くと光をいっぱい通しているのが分かります。
この場合、タンクに光が入らないように地中に埋めてしまう方法もあるのですが、購入したホームローリータンクは地下埋設用ではないので埋めることができません。
何か遮光材をタンクに巻く方法もありますが、我が家では架台を下げたいこともあって、2年目は以下の方法でタンクを地下に置きました。
【タンクを地中に埋めないで地下に置く方法】
穴を掘ります。
穴の中にブロックを置き、土が崩れないように補強します。
ブロックを2段重ねにして、ブロックが倒れない様に杭で1段目と2段目のブロックを繋げました。
ブロックの外側に土を戻します。
上部に架台や栽培槽を設置して、以下のようになりました。
【タンクを埋めないで地下に置く場合のメリット・デメリット】
メリットとしては
○タンクが地下部にあるので液温が安定し、植物の生育に好条件となります。
○架台を低くできるので、架台の構造が比較的簡単で済みます。
○埋めてしまわないので、栽培終了時にタンクを洗う場合に簡単に取り出してひっくり返したりして洗えます。
○地下に埋める場合に比べて頑丈である必要がなく、比較的安価なタンクで大丈夫です。
デメリットとしては
×穴を掘って設置が大変です。
×大雨の時に泥水がタンク内に入らないように埋設の深さやタンクに開ける穴の位置などの工夫が必要です。
×埋める場合に比べるとと気温の変化に影響され、液肥が夏は熱く、冬は冷たくなってしまいます。
【タンク(液肥槽)の大きさ】
タンクは大きければ大きいほどいいです。
タンク(液肥槽)が大きいメリット
○肥料組成が安定する。
○液温が安定する。
○自動補水でない場合は長期間補水しなくて済み、作業の手間が軽減できる。
タンク(液肥槽)が大きいデメリット
×価格が高い
×場所を取る
植物の生育環境としては大きなタンクを選べるならそれに越したことはありませんが、価格や場所との兼ね合いで選定してください。
ちなみに我が家の農業用栽培槽(小H-6型)1枚には100リットルタンクを利用しています。
【ポンプ停止時の溢れについて】
あとタンクを選ぶ時に注意していただきたいのは、ポンプ停止時の時のことです。
ポンプを止めると栽培槽の表面張力分の液肥や配管内の液肥がタンク内に戻ってきます。
その量はポンプの流量や栽培槽の大きさ、栽培槽の枚数、配管の太さや長さによって変わってきますが、タンクの液肥をいっぱいいっぱいにしていると何かでポンプが停止した時にタンクから液肥が溢れ出ることになります。
栽培中、ポンプを止めることはあまりありませんし、漏れ出て回りがびしょ濡れになっても気にしないのであれば、タンクの容量を充分に利用して肥料組成の安定や液温の安定に役立ててください。
ですが、間欠運転をするとか、まれであっても漏れ出て回りが濡れるのは困る場合は、タンクの容量全てを使わず、ポンプ停止時の戻りも考慮して、普段はタンク容量の5,6割しか使わないことにもなります。
その場合は、タンク容量の全部は使えないことを考えた上で大きめのタンクを選定するようにしてください。
ちなみに我が家は漏れ出ても濡れても構わない(漏れ出た液肥はもったいないですが)ので自動補水のボールタップはかなり上の方に設置して、タンクの容量をできるだけ利用するようにしています。
【タンクの穴あけ加工】
あとはタンクには給液配管、排液配管、自動補水用の配管など穴を開ける必要があります。
頑丈なタンクは穴を開けるのも一苦労。
本来ならホールソーを利用して開けるべきですが、度々使うような道具ではありません。
なので我が家では電動ドリルで開けたい穴のラインに小さな穴を開け、少しずつ大きなドリルに変えて穴を広げて最後ははさみで切ってカッターナイフで削って穴を開けました。
電動ドリルがないような方は購入するお店で穴あけ加工をしてもらうのも一つです。
また、ふたの部分を発泡スチロールの板にして、カッターナイフなどで簡単に加工するなど工夫してみてください。
タンク以外の参考記事はこちら
自作水耕は全てこれに限った方法ではありません。
参考にしていただき、それぞれに工夫して自作水耕をお楽しみいただければと思います。
以下の記事もご参照ください。
「農業用の栽培槽で自作水耕 栽培槽について」
「農業用の栽培槽で自作水耕 タンク(液肥槽)の選び方」
「農業用の栽培槽で自作水耕 ポンプの選び方」
「農業用の栽培槽で自作水耕 配管について」
「農業用栽培槽で自作水耕 架台・誘引枠について1」
「巨木のトマト 棚の高さはどれくらいがいい?」
「農業用の栽培槽で自作水耕 絶対必要なもの、工夫して自作できるもの」
店長の家で制作した自作水耕について
「巨木のトマトごきげん装置 ついに完成!定植しました!」
「巨木のトマトごきげん装置の材料費はいくら?」
「巨木のトマトごきげん装置でどれだけ収穫できた?2014・2015・2016年結果」
「2017年巨木のトマト栽培」
1日で309ヶ収穫
上から見るとこんな感じです。
「こんなわずらわしいことできない!」
という方はメーカーの方でお客様の要望をお聞きして要望に合ったシステムを設計し、全てセットにして施工までしてくれます。
もちろん自作でするより高額にはなりますが、まずは見積もりしてみるのもいいのでは?
あれこれ考えて時間ばかりかかるよりも手間をお金に変えてしっかりしたものを作るのもひとつの方法です。
メーカーへのお問い合わせはこちら
協和株式会社 ハイポニカ事業本部
072-685-1155
こりゃ面倒だと思われた方はまずはキットになっているホームハイポニカがおすすめです。
全てセットになっていて、取り扱い説明書で詳しく栽培方法が説明されています。
ホームハイポニカシリーズの比較はこちら
家庭用装置でもかなり収穫できますよ。
ホームハイポニカ601型で1株から2224ケのミニトマトをとった栽培事例の記事はこちらから
ホームハイポニカSarah(サラ)で1株から5145ケのミニトマトをとった栽培事例の記事はこちらから
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ですのでご質問は当店とってとてもありがたい情報です。
是非お気軽にお問い合わせくださいね。
これだと結構肥料の数値が安定していいですね。
それにしてもこのハサミ、私も持っています。
100均ではなかなか優秀なハサミです・・違います?(笑
私も先日トマトネタをアップしました。
良かったら見に来て下さいね。
http://blog.goo.ne.jp/mukashi-mukashi/e/77ea1fe1d102736814527e715af8cce2
そうです。このハサミ、ダイソーで購入しました。広島が本社なんですよ。
いろんなものが切れるので重宝しています。
昔昔さん、すごい自作ですね。
材料もいろいろで参考になります。
建築関係のお仕事なんですか?
私は日曜大工には素人なので、1つの作業でもコテコテ時間がかかってやっています。
見栄えは後回しで機能さえ果たせばOKの姿勢なのであちこちボロが出ています(笑)。
あと、今回発売される栽培用の容器、ホントにずっと欲しかったものです。
昨年、ハイポニカの会社に見学させて貰ったときも「あ~いいなあ~」とずっと言ってました。(^^)
今回はまだ改良したばかりなので、次回の時は視野に入れて考えてみます。
その時はよろしくお願いします。
ホントに良い出来映えですよ、惚れ惚れします。