fc2ブログ

農業用栽培槽で自作水耕 必要なものと工夫して自作できるもの

農業用栽培槽を利用して自作水耕するために必要なものについて以下の記事で細かく説明をしてきました。

「農業用の栽培槽で自作水耕 栽培槽について」
「農業用の栽培槽で自作水耕 タンク(液肥槽)の選び方」
「農業用の栽培槽で自作水耕 ポンプの選び方」
「農業用の栽培槽で自作水耕 配管について」
「農業用の栽培槽で自作水耕 架台・誘引枠について」
「巨木のトマト 棚の高さはどれくらいがいい?」

今回は残りの細かい資材、
・マルチパネル
・槽底板
・ジャバラパッキン・水位調節管
・空気混入器
についてご説明いたします。
Dsou07.gif

【マルチパネル】
栽培槽の上に乗せる発泡スチロールの板です。
①植物を定植する穴を開けて、株を固定する役割
②液温の上昇や低下を防ぐ保温の役割
③液肥に光を当てない遮光の役割
があります。

それぞれの栽培槽に合った専用のマルチパネルがあります。
★農業用栽培槽ショートタイプ(H-6)
H-6-18.gif
H-6-06.gif
H-6-02.gif
H-6-07.gif

★農業用栽培槽ロングタイプ(H-12)
H-12-10.gif
H-12-06.gif
H-12-13.gif
H-12-07.gif


★農業用栽培槽ビッグタイプ(H-15)
H-15-10.gif
H-15-06.gif
H-15-15.gif
H-15-07.gif
H-15-16.gif

これらの既製品については穴も空いていて、それぞれの槽にピッタリの大きさです。
ですが、ホームセンターなどで販売されている発泡スチロール板やスタイロフォームで好きな場所に好きな数だけ好きなサイズに開けて利用しても構いません。
実際我が家でも今年はスタイロフォームを利用して栽培しています。
H-6-19.gif
ホームセンターで180cm×90cm×2cmの発泡スチロールの板は1000円前後で販売されています。
ただ、葉菜用パネルは穴をたくさん開ける作業は大変です。
作業の手間を考えると既製品をお買い求めになる方が楽かと思います。

また、このマルチパネルは植物の重さでたわんでしまいます。
マルチパネルがたわむとパネルが水面に接して、水面から根を空気中に伸ばしていた根が酸素を吸えなくなってしまいます。
suibotu2.gif
詳しくは以下の記事をご参照ください。
「根の水没 ~いつもの水位が急に上がると良くない~」

そこで、パネルがたわむような重たい植物を栽培する場合は、以下の画像のように栽培初期に塩ビ管で切った支えを入れておくといいですよ。
P1190168_Re.jpg
P1190170_Re.jpg

そして、既製品のパネルでも自作のパネルでも、屋外で利用する場合は風で飛ばされる心配があります。
また、発泡スチロールは日照により劣化しやすいので、それらを防ぐためにも農業用のビニールフィルムを広げて、架台などに洗濯ハサミなどで固定するといいですよ。
P1190172_Re.jpg
P1190176_Re.jpg
黒いフィルムでも構いせんが、夏場の液温上昇を少しでも防ぐには白黒マルチフィルムがおすすめです。

【槽底板】
「農業用の栽培槽で自作水耕 架台・誘引枠について」
の記事でも少し説明しておりますが、架台と栽培槽の間に槽底板を置くといいです。
①パイプで作成する架台では、パイプとパイプの間の空間で栽培槽がたわむ
②液温の上昇や低下を防ぐ保温の役割
があります。

こちらもホームセンターなどで販売されている発泡スチロール板やスタイロフォームを架台のサイズに合わせて加工してご利用いただければ十分です。
我が家でもスタイロフォームを利用しています。

ホームセンターで180cm×90cm×2cmの発泡スチロールの板は1000円前後で販売されています。

栽培槽の形状を維持できれば発泡板以外の素材でも構いませんが、配管に必要な穴を開けるなどの加工がしやすく、保温性にも優れ、ホームセンターで手軽に手に入る発泡板が使いやすいかと思います。
P1020615_R.jpg
P1020899_R.jpg
P1020898_R.jpg
P1020912_R.jpg

足場パイプなどで架台を自作する方はこちらの記事をご参照ください。
詳しくは以下のページをご参照ください。
「農業用の栽培槽で自作水耕 架台・誘引枠について」
「巨木のトマトごきげん装置の材料費はいくら?」

【ジャバラパッキン・水位調節管】
「農業用の栽培槽で自作水耕 配管について」
の記事でも詳しくご説明しておりますが、ハイポニカ農業用栽培槽だけでは、上手く配管に繋げることができません。
このジャバラパッキンと水位調節管を使うことで配管と栽培槽をつなげやすくし、栽培槽の水位を調整できるようになります。

jabara06.gif
ジャバラパッキン(650円+税)


栽培槽から液肥をためるタンクに液肥を流し戻すための配管につなぐためのパッキンです。
パッキンの下がジャバラ状になっているので、配管の位置が微妙にずれていても微調整して接続できるのが便利なところです。

そして、ジャバラパッキン水位調節管を差し込むことで、栽培槽の水位を希望の高さに調節することができます。
ジャバラパッキンがゴムなので、水位調節管を押し込んだり、引き出したりすることで自由な位置で止めることができます。
suii03.gif
水位調節管(300円+税)


水位は可動式で変化させられる方がいい理由は、
○作物によって水位を変更できるから。
○根がパンパンになって流れが悪くなった時は水位を下げて流れをよくすることができる。
○また、生育初期に水位を徐々に下げていく方法もあります。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
「根の水没 ~いつもの水位が急に上がると良くない~」
「ホームハイポニカ303型で生長とともに水位を徐々に下げる訳」をご参照ください。

ジャバラパッキン・水位調節管については
「農業用の栽培槽で自作水耕 配管について」
の記事で配管との接続方法など詳しくご説明しております。こちらをご参照ください。

【空気混入器】
「農業用の栽培槽で自作水耕 配管について」
の記事でも詳しくご説明しておりますが、この空気混入器は必ず必要なものではありません。
ポンプからつないだホースや塩ビ管などの配管、これをそのまま栽培槽に注いで構いません。
※以下の記事をご参照ください。
「空気混入器はあった方がいい?なくてもいい?」

ですが、ハイポニカの象徴的存在の空気混入器。
ご利用の場合は以下の記事ご参照いただき、ご購入ください。
「農業用の栽培槽で自作水耕 配管について」


いろいろとご説明してきましたが、自作水耕は全てこれに限った方法ではありません。
参考にしていただき、それぞれに工夫して自作水耕をお楽しみいただければと思います。
以下の記事もご参照ください。
「農業用の栽培槽で自作水耕 栽培槽について」
「農業用の栽培槽で自作水耕 タンク(液肥槽)の選び方」
「農業用の栽培槽で自作水耕 ポンプの選び方」
「農業用の栽培槽で自作水耕 配管について」
「農業用栽培槽で自作水耕 架台・誘引枠について1」
「巨木のトマト 棚の高さはどれくらいがいい?」
「農業用の栽培槽で自作水耕 絶対必要なもの、工夫して自作できるもの」

店長の家で制作した自作水耕について
「巨木のトマトごきげん装置 ついに完成!定植しました!」
「巨木のトマトごきげん装置の材料費はいくら?」
「巨木のトマトごきげん装置でどれだけ収穫できた?2014・2015・2016年結果」
「2017年巨木のトマト栽培」
CIMG1927_Re.jpg
CIMG1932_Re.jpg
1日で309ヶ収穫
CIMG1943_Re.jpg
上から見るとこんな感じです。
CIMG2715_Re.jpg

「こんなわずらわしいことできない!」
という方はメーカーの方でお客様の要望をお聞きして要望に合ったシステムを設計し、全てセットにして施工までしてくれます。
もちろん自作でするより高額にはなりますが、まずは見積もりしてみるのもいいのでは?
あれこれ考えて時間ばかりかかるよりも手間をお金に変えてしっかりしたものを作るのもひとつの方法です。
メーカーへのお問い合わせはこちら
協和株式会社 ハイポニカ事業本部
072-685-1155

こりゃ面倒だと思われた方はまずはキットになっているホームハイポニカがおすすめです。
全てセットになっていて、取り扱い説明書で詳しく栽培方法が説明されています。
ホームハイポニカシリーズの比較はこちら
ホームハイポニカの比較.gif


家庭用装置でもかなり収穫できますよ。
601-13.jpg
ホームハイポニカ601型で1株から2224ケのミニトマトをとった栽培事例の記事はこちらから


Sarah_06.gif
ホームハイポニカSarah(サラ)で1株から5145ケのミニトマトをとった栽培事例の記事はこちらから


にほんブログ村 花ブログ 水耕栽培へ
にほんブログ村
ブログ村のランキングに参加しています。
ポチっとしてもらえると励みになります。よろしくお願いします。

水耕栽培 ブログランキングへ
こちらにもポチッとお願いします。

季節のタイムリーな栽培情報はfacebookで

facebookに登録していなくても見ることができますよ。
店長宅の栽培の様子、収穫の様子をタイムリーに掲載しています。

とまとんが植物の思いを写真とコメントで伝える「とまとんインスタグラム」
instalogo01.gif
フォローしてね。

水耕栽培ごきげん野菜に来てね
水耕栽培情報満載のお店のホームページも遊びに来てくださいね。


そして困った時にはお気軽にお問い合わせください。
saport.gif
おひとりおひとりの疑問は他の多くのお客様の潜在的な疑問だと思っています。
Q&Aブログで丁寧に説明することで多くの方にもっと水耕栽培を楽しんでいただけるようにしたいと思っています。
ですのでご質問は当店とってとてもありがたい情報です。
是非お気軽にお問い合わせくださいね。
スポンサーサイト



2014-06-05 : 簡易水耕・自作水耕 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

検索フォーム

ブログ村掲載中

ランキングに参加しています ポチっと押してもらえるとポイントになるので励みになります。 参考になった方は是非ポチっとお願いします。

プロフィール

ごきげん店長

Author:ごきげん店長
水耕栽培ハイポニカの元社員。結婚退職後、家庭で楽しむ水耕栽培を紹介するネットショップ「ごきげん野菜」を開店。日々お客様にお答えしている栽培の疑問質問をブログ形式で紹介しています。

ごきげん野菜ではもっと気軽にご家庭で水耕栽培を楽しんでいただけるよう家庭で楽しむ水耕栽培情報、皆さんの困ったや疑問にお答えしています。
お店のホームページには水耕情報満載。
http://www.gokigen-yasai.com/
お店にもぜひ遊びにいらしてください。

季節のタイムリーな栽培情報はfacebookで

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

QRコード

QR