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真夏にミニトマト栽培開始、どうなる?

「暑い時期からミニトマトを始めるとどうなりますか?」

こんなご質問をいただきました。
トマトやミニトマトは夏に収穫をするので、「夏の野菜」→「暑いのが好き」と思う人も多いようですが、
トマトやミニトマトはあまり暑すぎるのは好きではありません。

暑すぎると花が咲いても高温障害で着果しづらいので、梅雨明けまでの涼しい間にできるだけ多くの花を咲かせて着果させておくのが沢山収穫するポイントになります。
詳しくは以下の記事をご参照ください
「高温注意報 トマト・ミニトマトの着果不良」

と言う事はやっぱり7,8月にトマトやミニトマトの栽培を開始することはできないの?

いいえ、できるにはできます。
でも暑いのが苦手なので、始めるならちょっとでも早く始めた方がいいです。

水耕栽培は液温が気温に影響されやすく、畑の根よりも高温になるため夏場の液温上昇が苗を弱らせてしまいます。
畑の野菜よりプランターの野菜の方が根が暑くなって弱りやすいのと一緒です。
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でも早い時期から植えて生長していると装置が植物の枝葉で陰になるので少しは液温上昇を防ぐことができます。
なので、真夏に小さな苗を育てるのは本当に暑くてダメージが大きいです。
ekion03.gif

でも真夏から始めるメリットもあります。
その暑ささえ超えれば涼しい秋が待っているのです。
春からの栽培の場合、実のついた状態で暑い夏を超えるので逆に秋や冬まで栽培を継続するのはなかなか難しい。
ですが、小さい苗でなんとか真夏の暑さを越えれば秋、冬もミニトマトの収穫を楽しめ、
ミニトマトのクリスマスツリーをも楽しむことができるのです。
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実際に去年、8月初旬にミニトマト、キュウリの栽培を開始してみました。
どうなったか?
その結果は記事の続きで詳しくご説明いたします。
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2013年の真夏開始のミニトマト栽培は最悪な条件でした。
我が家のある広島県廿日市市、気象庁の観測点で一番近い条件は広島県大竹市で、その2013年の温度データを調べると、
2013kion01.gif

真ん中の赤色の線が平年の平均気温の推移です。
8月、9月がむちゃくちゃ暑かったのが分かります。
8月開始のミニトマトの苗にとっては苦しい日々でした。
そして、11月に入ると平年よりもぐっと寒い低温に。
育って実をついても後半が寒いと実が赤くなるまえに寒さで枯れてしまいます。

そんな結果的には真夏開始のミニトマトとしては最悪の条件でどうなったか?
そんな栽培データになりました。
それでもある程度は収穫を楽しむことができたので、7月・8月から栽培を開始しようかお迷いの方は参考にしてみてください。

まずは条件のいい時に育った種まき苗ならどんな生長をするか?
比較対象として5/21種まきの苗の生育状況を紹介します。
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では8月5日、猛暑真っ盛りに種まきするとどうなるか。
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1か月経っても暑すぎてほとんど生長していません。

以下が液温の推移です。
8gatuekion.gif
8月中旬までは常に30度越えです。
暑いというのが障害になっていることが分かってもらえると思います。

そこで、真夏開始の条件で
①ミニトマトを種から育てる
②ミニトマトを挿し芽で育てる
③暑さに強いキュウリを種から育てる
この3種類を同時に栽培開始してどう推移するか調べてみました。

それぞれ8/5に挿し芽、種まきをしました。
まず8/16(11日後)の状態。
①ミニトマトを種から育てる
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②ミニトマトを挿し芽で育てる
CIMG0306_R.jpg
挿し芽も暑さにへたっています。
※挿し芽の推移について詳しくは次の記事で紹介します。
「ミニトマト、猛暑での真夏の挿し芽」

③暑さに強いキュウリを種から育てる
CIMG0304_R.jpg
暑いのに強いので元気に順調に生長しています。
※これは2つの苗を間引かずそのまま栽培しています。


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播種のミニトマトは暑さでほとんど生長していません。
一方、暑いのに強いキュウリはギュンギュン生長しています。

9月18日
播種後44日でキュウリは早くも初収穫です。
CIMG0812_R.jpg

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キュウリはかなり伸びて広がります。
収穫も順調。

10月8日
↓①ミニトマト播種から
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↓②ミニトマト挿し芽から
キュウリから遅れること20日、収穫開始です。
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↓③キュウリ播種から
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10月18日
暑いのは得意だったキュウリですが寒いのは苦手。
だんだん弱ってきました。
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10月28日
↓①ミニトマト播種から
キュウリから遅れること20日、ミニトマト挿し芽から遅れること10日、播種のミニトマトも初収穫です。
P1010236_R.jpg
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②ミニトマト挿し芽から
いっぱい収穫しています。
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③キュウリ種から
かなりくたびれてきています。
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11月5日
①ミニトマト種から
P1010352_R.jpg
②ミニトマト挿し芽から
P1010355_R.jpg
③キュウリ種から
とうとう撤去です
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11月18日
ミニトマトたちも寒さで葉色が紫色に。
こうなるともうほとんど生長しません。
あとはなっている実を収穫していくだけです。
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でも、この時期までがんばってくれているからできる
「ミニトマトのクリスマスツリー」
P1010524_R_20140709160059dc6.jpg


寒くて実も赤くなれません。
オレンジ色でとまってしまいます。
クレヨンの色と比べると分かってもらえると思います。
でも糖度は8度とか9度とかあって、時間をかけて熟すので甘いミニトマトが取れます。
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そしてこの年(2013年)は12月28日
寒さでミニトマトも枯れてしまいました。
ミニトマトたちは霜が降りたり、雪が積もると枯れてしまいます。
P1010802_R_201407091603351fd.jpg
①種からミニトマト
P1010803_R.jpg
②挿し芽からミニトマト
P1010794_R.jpg
左が①種からの残りの青ミニトマト 左が②の挿し芽からの残りの青ミニトマト
P1010804_R.jpg
こんなにたくさんの実が収穫できないまま残ってしまいました。
①種からミニトマトは40ケの青ミニトマト
②挿し芽からミニトマトは108ケの青ミニトマト
少し色づいたミニトマトは室内で赤くなって食べることもできますが、
今回の栽培8/5開始を10日でも20日でも早くすることでこれらの実も収穫できたはずです。
また、最初に示した通り2013年は11月12月が平年よりも寒かったため多くの実が残ってしまいました。
ちょっとした条件の違いで最終結果よりもたくさん収穫することは可能です。

で、最終結果です。
青い実は入っていません。
赤い実だけでの収穫量の比較です。
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単に見ると挿し芽からミニトマトがいいように思うかもしれません。
キュウリはたった30本かと思うかもしれませんが、
キュウリは通常1本100gくらい。
ミニトマトは10gとすればキュウリ30本はミニトマト300ケ分くらいの量になります。

キュウリなら早く収穫も始まるので真夏の栽培には特におすすめです。

ミニトマトを真夏に開始したいなら是非種からより挿し芽で。
更にはもし苗が売っているなら、是非苗から栽培してください。
暑さで弱ってしまう挿し芽よりも早く収穫が始まり、たくさん収穫することができます。

普通はミニトマトの苗は最盛期は4月5月。
売れ残りの苗が6月くらいでなくなってしまいます。
ですが最近は夏植え用の苗が売られているのが見られます。

これは2012年7月10日に店頭で見た苗。
PAP_0003_R.jpg

こちらはさらに遅い。
2011年8月9日に店頭で見た苗です。
PAP_0003_R_20140711113139bc3.jpg

ナスも売ってました。
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是非苗が手に入るなら苗から栽培してみてください。
でも、苗も暑さに弱いのは一緒。
定植する時には以下の記事を参考にして、植えてすぐには日陰にしてやるなど対応してくださいね。
「買ってきた苗を水耕装置に定植する方法」

ちなみに6月に苗から開始したミニトマトは既に収穫開始しています。
その事例は別途記事にする予定です。
「6月から始めたミニトマトの苗、1か月で収穫開始」

長い長い記事になってしまいましたが、この年は前述通り夏が暑く、冬が極端に寒い真夏開始には最悪の条件でしたがこれだけ楽しむことができました。
2013kion01.gif

真夏開始のミニトマトは暑さや寒さの関係でかなり厳しい条件ではありますが、それを考慮の上で注意してもらえればできないことはありません。
それどころか通常では楽しめないクリスマスにミニトマトのクリスマスツリーとして楽しむことも夢じゃありません。
是非興味のある方は楽しんでみてくださいね。

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2014-07-11 : トマト・ミニトマト : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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ごきげん店長

Author:ごきげん店長
水耕栽培ハイポニカの元社員。結婚退職後、家庭で楽しむ水耕栽培を紹介するネットショップ「ごきげん野菜」を開店。日々お客様にお答えしている栽培の疑問質問をブログ形式で紹介しています。

ごきげん野菜ではもっと気軽にご家庭で水耕栽培を楽しんでいただけるよう家庭で楽しむ水耕栽培情報、皆さんの困ったや疑問にお答えしています。
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