秋トマトをとるための今からの注意点
水耕栽培、特に循環型であるハイポニカの特徴は植物が元気にぐんぐん大きくなること。
夏の暑さにも比較的強いのも特徴のひとつです。
近所の畑のトマト君たちを見てください。
赤い実をつけているけどその先はもう摘心して伸ばしていないですよね。
じつはトマトは夏の暑さには弱くて、実を太らせながら新たに花を咲かせ、
実をつけるのは結構難しいんです。
でも、植物が元気な水耕栽培(ハイポニカ)なら秋トマトも夢じゃない!
今日は8・9月の栽培の注意点を紹介します。
①着果のためのホルモン処理
②トマトサビダニの防除
③青虫くんたちにご注意
まずは①着果のためのホルモン処理
梅雨明けの時にも説明した通り着果処理をしましょう。
http://suikouqa.blog.fc2.com/blog-entry-62.html
猛暑はトマト君たちにも大敵。
猛暑では花が弱って自然な状態では実を着けにくくなります。
朝の涼しい時間帯、トマトの花が元気なうちにホルモン処理を行なってください。
ホームセンターや園芸店でトマトトーンという商品名で売っています。

朝の涼しい時間、3,4日に1回ホルモン処理をおすすめします。
※夏のトマト・ミニトマトの花の高温障害についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
http://suikouqa.blog.fc2.com/blog-entry-8.html

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②トマトサビダニの防除
トマトサビダニ、肉眼では見えないくらい小さなダニ。
茎や葉が茶色になって葉がみるみるうちに枯れていきます。
虫が見えないので暑さで枯れたと思い込んでる園芸家も多いと思います。
他の害虫対策で農薬をかけていると出てこないのですが、
無農薬や低農薬栽培で努力している園芸家・農家さんでとても困っている害虫です。
我が家でも初期の発生を発見。
↓ ↓ ↓

茎が茶色になっているでしょう。
ひどくなるとこの周りの葉が黄色から茶色になって枯れていきます。
これは昨年葉が黄色になるまで放置してしまった時の写真。
↓ ↓ ↓

更に茶色に枯れ始めるとこんな感じに。
↓ ↓ ↓

そして更には実もこんな具合になります。

ここまで来るとかなりひどいですね。
葉が枯れ始めると被害が一度に進みます。
そうなる前の早めの防除が秋や冬にも長くトマトやミニトマトを採り続ける秘訣です。
ではどうやって防除するか?
茎が茶色になっているのに気づいたらその周りの葉を取って、
込み合っているところをスッキリさせてください。
葉を取る前。
↓ ↓ ↓

葉を取った後。
↓ ↓ ↓

すっきりしたでしょう?

そして殺ダニ剤を散布しましょう。
えー、農薬!
家庭菜園で農薬って嫌ですよね。
だから店長も家庭菜園家の希望に沿うよう、
有機農産物栽培(JAS)で使用が許されている農薬(天然成分由来など)での対処を紹介しています。
その中のひとつがコロマイト。

有効成分であるミルベメクチンは微生物が生産する天然物なので
無農薬栽培や減農薬栽培で農薬としてカウントされない比較的安全な農薬のひとつです。
※この辺の農薬の説明はまた記事にしますね。
こういった天然系の農薬は効き目が鈍いことが多いのですが、
このコロマイトはトマトサビダニに効果がありました。店長実証済み。
またカダンセーフシリーズもトマトサビダニに効果がありました。店長実証済み。

こちらも有機農産物栽培(JAS)で使用が認められています。
ヤシ油やでんぷんで虫の表面を被って窒息死させる仕組みです。
トマトサビダニについてはこちらでも詳しく記事にしています。
http://suikouqa.blog.fc2.com/blog-entry-4.html

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③青虫くんたちにご注意
そして蛾や蝶の類の青虫君たちもこれから大量発生します。
ヨトウムシとかもこの代表的な害虫。
先日の我が家の被害。
↓ ↓ ↓


こうやって生長点を食べるから腹が立つんですよね。
葉を食べるだけならともかく、やわらかくて美味しい生長点を食べるんです。
生長点を食べられると新しい芽が伸びないから新しい花もつかない。
ほんと困ります。
またせっかく着いた実も食べるんです(怒)!
↓ ↓ ↓

赤い実を食べると青虫は赤虫になってウンチも赤いんですよ。
↓ ↓ ↓
とりあえずの防除法は早期発見、早期撤去。
糞が見えたらそのへんにいます。
探してつかまえて取り除く!
葉の上や装置にこんなウンチがあればその上をみてみましょう。
奴らがせっせと葉や実を食べてるはずです。

防除法としてBT剤という微生物を使った農薬があります。
これも有機農産物栽培(JAS)で使用が認められている農薬のひとつです。

店長が協和㈱時代、農家さんにお薦めしていた農薬ですが、
屋外栽培が多い家庭菜園で効果があるか?
ただ今実験中です。
この効果の程はまた実験結果が出たらご報告しますね。
長くなりましたがこの時期この三点を気をつけると
夏越しで秋トマトを楽しむことができます。
水耕栽培だから楽しめる長期栽培。
近所の畑にトマトがなくなり、スーパーのトマトが高くなる時期に
「我が家はまだトマトがあるもんね!」とちょっと優越感を感じたい方、
ぜひ早朝のひと手間、害虫への注意をしてがんばってみてください。

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夏の暑さにも比較的強いのも特徴のひとつです。
近所の畑のトマト君たちを見てください。
赤い実をつけているけどその先はもう摘心して伸ばしていないですよね。
じつはトマトは夏の暑さには弱くて、実を太らせながら新たに花を咲かせ、
実をつけるのは結構難しいんです。
でも、植物が元気な水耕栽培(ハイポニカ)なら秋トマトも夢じゃない!
今日は8・9月の栽培の注意点を紹介します。
①着果のためのホルモン処理
②トマトサビダニの防除
③青虫くんたちにご注意
まずは①着果のためのホルモン処理
梅雨明けの時にも説明した通り着果処理をしましょう。
http://suikouqa.blog.fc2.com/blog-entry-62.html
猛暑はトマト君たちにも大敵。
猛暑では花が弱って自然な状態では実を着けにくくなります。
朝の涼しい時間帯、トマトの花が元気なうちにホルモン処理を行なってください。
ホームセンターや園芸店でトマトトーンという商品名で売っています。

朝の涼しい時間、3,4日に1回ホルモン処理をおすすめします。
※夏のトマト・ミニトマトの花の高温障害についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
http://suikouqa.blog.fc2.com/blog-entry-8.html

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②トマトサビダニの防除
トマトサビダニ、肉眼では見えないくらい小さなダニ。
茎や葉が茶色になって葉がみるみるうちに枯れていきます。
虫が見えないので暑さで枯れたと思い込んでる園芸家も多いと思います。
他の害虫対策で農薬をかけていると出てこないのですが、
無農薬や低農薬栽培で努力している園芸家・農家さんでとても困っている害虫です。
我が家でも初期の発生を発見。
↓ ↓ ↓

茎が茶色になっているでしょう。
ひどくなるとこの周りの葉が黄色から茶色になって枯れていきます。
これは昨年葉が黄色になるまで放置してしまった時の写真。
↓ ↓ ↓

更に茶色に枯れ始めるとこんな感じに。
↓ ↓ ↓

そして更には実もこんな具合になります。

ここまで来るとかなりひどいですね。
葉が枯れ始めると被害が一度に進みます。
そうなる前の早めの防除が秋や冬にも長くトマトやミニトマトを採り続ける秘訣です。
ではどうやって防除するか?
茎が茶色になっているのに気づいたらその周りの葉を取って、
込み合っているところをスッキリさせてください。
葉を取る前。
↓ ↓ ↓

葉を取った後。
↓ ↓ ↓

すっきりしたでしょう?

そして殺ダニ剤を散布しましょう。
えー、農薬!
家庭菜園で農薬って嫌ですよね。
だから店長も家庭菜園家の希望に沿うよう、
有機農産物栽培(JAS)で使用が許されている農薬(天然成分由来など)での対処を紹介しています。
その中のひとつがコロマイト。

有効成分であるミルベメクチンは微生物が生産する天然物なので
無農薬栽培や減農薬栽培で農薬としてカウントされない比較的安全な農薬のひとつです。
※この辺の農薬の説明はまた記事にしますね。
こういった天然系の農薬は効き目が鈍いことが多いのですが、
このコロマイトはトマトサビダニに効果がありました。店長実証済み。
またカダンセーフシリーズもトマトサビダニに効果がありました。店長実証済み。

こちらも有機農産物栽培(JAS)で使用が認められています。
ヤシ油やでんぷんで虫の表面を被って窒息死させる仕組みです。
トマトサビダニについてはこちらでも詳しく記事にしています。
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③青虫くんたちにご注意
そして蛾や蝶の類の青虫君たちもこれから大量発生します。
ヨトウムシとかもこの代表的な害虫。
先日の我が家の被害。
↓ ↓ ↓


こうやって生長点を食べるから腹が立つんですよね。
葉を食べるだけならともかく、やわらかくて美味しい生長点を食べるんです。
生長点を食べられると新しい芽が伸びないから新しい花もつかない。
ほんと困ります。
またせっかく着いた実も食べるんです(怒)!
↓ ↓ ↓

赤い実を食べると青虫は赤虫になってウンチも赤いんですよ。
↓ ↓ ↓

とりあえずの防除法は早期発見、早期撤去。
糞が見えたらそのへんにいます。
探してつかまえて取り除く!
葉の上や装置にこんなウンチがあればその上をみてみましょう。
奴らがせっせと葉や実を食べてるはずです。

防除法としてBT剤という微生物を使った農薬があります。
これも有機農産物栽培(JAS)で使用が認められている農薬のひとつです。

店長が協和㈱時代、農家さんにお薦めしていた農薬ですが、
屋外栽培が多い家庭菜園で効果があるか?
ただ今実験中です。
この効果の程はまた実験結果が出たらご報告しますね。
長くなりましたがこの時期この三点を気をつけると
夏越しで秋トマトを楽しむことができます。
水耕栽培だから楽しめる長期栽培。
近所の畑にトマトがなくなり、スーパーのトマトが高くなる時期に
「我が家はまだトマトがあるもんね!」とちょっと優越感を感じたい方、
ぜひ早朝のひと手間、害虫への注意をしてがんばってみてください。

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